【音楽コラム】レコードを楽しむ 懐かしい音に心震わせて

レコードの整理をしている。

ここ数年「レコードが好き」というと
「よろしかったら」と持ってきてくださる方が結構いらして
遠慮なく頂戴した。

それぞれに趣味が違うのであろう、家にあるものと同じものは一枚もなかった。
案外多いのが軍歌など戦争の歌に関するもの。
実はそれらはまだ聴いてない。(現在は聴いています。コロナ禍で時間ができたので)
そこは避けて通っている気がする。
この夏は思い切って聴いてみようと思う。

・「露営の歌」の存在
貰い物の古いLPレコードには古関裕而さんの「露営の歌」が必ずと言っていいほど入っていることに気づく。

ウキペディアによると
1937年、日中戦争が勃発。
『東京日日新聞』と『大阪毎日新聞』に題号が分かれていた『毎日新聞』が戦意高揚のためこれにあわせて「進軍の歌」の歌詞を公募し、籔内喜一郎(1905年〜1986年、奈良県出身、京都市役所に勤務)が傑作に入選した。
それを北原白秋や菊池寛らが「露営の歌」と題し、古関裕而が作曲を手がけた。
古関は満州を旅行の帰途下関から東京への特急列車の車中で新聞に発表された歌詞を見て心を動かされ、依頼されていないにもかかわらず作曲していた。
東京に着いた古関に日本コロムビアの社員が作曲を依頼した際には「それならもうできていますよ」と楽譜を差し出したという。

恥ずかしいことだが今まで戦争についてはあまり考えたくなかった、触れたくなかった。だから軍歌は聴いていない。
でも、これだけ私のところに軍歌のレコードが集まっているということは
軍歌を歌う人もその音源を買う人も多かった時代があるということで
聴いてみる価値はあると思う。

「露営の歌」はシングルレコードではB面であったにもかかわらず
A面の「進軍の歌」をしのぐ人気を得て、当時としては異例の60万枚以上の
レコードを売り上げたそうだ。
レコードの整理を兼ねていろいろと聴いてみようと思う。


我が家のレコードはジャズが圧倒的に多い。どんなものかというと
オスカー・ピーターソン
ビル・エヴァンス
マッコイ・タイナー
オイゲン・キケロ
ジャック・ルーシェ
コルトレーン
マル・ウォルドロンなど。
ピアノトリオが圧倒的に多い。かなり幼い頃から聴いていたので
ピアノが好きなのはその影響かと思うが、ジャズは好きだが残念ながら弾けない。
弾こうと勉強もしていない。自分にとっては聴くものであるし、これ以上他のジャンルは今はできない・・・

また、クラシックの何枚組かのものもかなりあるが(交響曲全曲とか)
この先も大事に持っていようと思っている。


ステレオのセットの存在が微妙になってきている。
今はない家も多いと思う。

やはりiPadがあって、アップルミュージックがあって、BOSEのBluetoothの
ワイヤレスのスピーカーがあるとステレオはいらなくなってしまう。
こんなにレコードやCDが少なくなった時代にもしも古関裕而さんが
迷い込んだらびっくりすることでしょうね。
あ、CDでも卒倒するかもしれません「なんていい音なの?」と。
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そして、今年(2021年)になって我が家に蓄音器がやってきた!
「君の名は」や多くのクラシックのSPレコードと共に!
ある収集家の方のご厚意に甘えることに。その方曰く「コロナで仕事に影響ができて時間があるならそれは今でしょう!」蓄音器をはじめては?のお声にありがたく載りました。それは多分コロナ禍になってから今まで行こうと思って行けなかった蓄音器ミュージアム(岡山市の浦安にある素晴らしい場所)にいくことができたところからスタートしていたのだと思います。
蓄音器ミュージアムは2021年3月いっぱいまでお休みのようですが、また必ず近いうちに訪れようと楽しみにしています。
ミュージアムのご案内はまた他のコラムで。

実はこちらにはふるさと博物館もあって、古い家具や道具などを展示してあるのです。前回行った時は観る余裕がなかったです。あまりにも蓄音器の情報量が多く、私の頭はパンクしそうでした。素晴らしくて。

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