![流浪の民 セノオ楽譜](https://i0.wp.com/sotto-voce.net/wp/wp-content/uploads/2020/04/5009CFB5-650C-410F-9997-83DE314B183F.jpeg?resize=502%2C502&ssl=1)
合唱といえば「流浪の民」を歌いたい!懐かしい!と思われる方は多いでしょう。
家に大正9年の「流浪の民」の楽譜がありました。今は混声4部か女声3部の楽譜が多いですがこれは女声の4部合唱になっています。譜面は今頃の楽譜とそんなに変わりません。歌詞がカタカナなのが新鮮です。もちろん仮名遣いは昔のつかいかたです。
この曲はロベルト・シューマン作曲。この楽譜はセノオ楽譜です。裏表紙を見てみましょう
![流浪の民 裏](https://i0.wp.com/sotto-voce.net/wp/wp-content/uploads/2020/04/FD35A6C8-80D4-4E6F-8A4E-D63B81CDDCDE.jpeg?resize=570%2C570&ssl=1)
これは5版のようです。初版は大正6年。定価は30銭。今でいうとどのぐらいのお金になるのでしょう。
紙は藁半紙(わかりますか?)をもう少し分厚くしたような紙で、経年でかなり劣化しています。
このまま見て歌っても大丈夫。伴奏部分もしっかりと書かれていますよ。
セノオ楽譜といえは竹久夢二も表紙を担当していたことで有名です。素敵な表紙のものが多く、オークションなどで時々みかけるので買おうかな?と思いますがかなりの高値であきらめてしまうことばかり。
でも、岡山ではセノオ楽譜を観られるところがあります。夢二の美術館です。岡山市北区の後楽園のすぐ近く、橋を渡ったところに夢二の美術館が、また生家も車を一時間弱ほど走らせた邑久町にあり、生家の近くには少年山荘という建物があり、大正ロマンにどっぷりと浸かることができます。