【音楽コラム】昔好きだった歌の声年齢を重ねると聴こえ方が変わって行く

美空ひばりさんの歌は合唱にもアレンジされていて、多くの楽譜が出ている。
原曲を聴いてみると多くの発見がある。


ひばりさんの歌唱は言うまでもなく、とても素晴らしい。

「お祭りマンボ」「港町十三番地」「川の流れのように」「真っ赤な太陽」その他を聴いていて
ひとつ気がついたことがあった。
ひばりさんは私にとって、ずっと「年上の人」 でした。
「かなり大人」と感じて聴いてましたが
上記の作品、それぞれ歌われた時期が違うから一概には言えませんが


今では「若いおねえさんの、のびやかな声」に聴こえる。
子供の頃にはかなり年上の大人の女性が歌っていたという印象だったのに
実はいつの間にか自分は大人になっていて、りっぱな中年になり
ひばりさんの声を聴くと「年下の女性」に聴こえるようになったというわけだ。

これと同じようなことが映画を観ていても感じられるのだ。
「サウンドオブミュージック」のマリア先生は、ずっとずっと年上のおねえさんだったのに
(子どもの頃はおばさんに見えました!)
いつの間にか「同年代の女性」に見えた時期を経て、
最近は「かわいい年下の女の子」に見えてしまう。

映画の中の主人公は長い時を経てもまったく変わらず。
でも、観ている自分は時の経過によってどんどん変わっていく。
それによってまた違う角度から観られてとても新鮮。
新しい発見がたくさんあるので昔の作品を観るのはやめられない。

クリスマスまであと24日

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