【音楽コラム】「箱根八里」 

「箱根八里」は作詞 鳥居忱(まこと) 作曲 滝廉太郎
小学校三年生の時だったと思います。意味もよくわからなかったけれど先生が口移しで教えてくださった記憶がある。子供のころはすぐに真似ができ、すぐにおぼえられる。そして長い間記憶に残っている。
だから今でも暗譜で歌える。

一里は約4キロ。私の体感では昔教えてもらった「岡山駅から岡山市役所までが1キロ」の四倍。二往復が一里なんだ・・・・となんとなくわかる。八里はその八倍。うーーん。どこまで行けるかな?という距離である。


小田原から箱根の関所を通って三島までの距離がだいたい八里。
東海道五十三次の中の難所が箱根。「函谷関も物ならず」中国の河南省の関所は敵の侵入を防ぐために作られており、城壁は高さ、造りも頑丈であったそうだ。その場所もしのぐほどの厳しい箱根。
「羊腸の小径は苔滑らか」まるで羊の腸のようにぐねぐねと曲がりくねり、苔が滑らかということは大変滑りやすいということであろう。
「羊腸」なんて何かもわからずとにかく聴こえた通りに真似をして歌った。

「一夫間?に当たれば万夫も開くなし」・・・・・これは調べてみると
一人が関所を守れば、万人の力をもってしても通れない。
きわめて険しく、守りの堅い所をいうらしい。


「天下に旅する 剛毅の武士」(ごうきのもののふ)
国中を旅する 意志が強くくじけない武士 「もののふ」なんて意味もわからずに歌っていたのですが、こういう意味だったのか・・・・と大人になってわかることも多い。

そして、往時のもののふ。2番では近侍のますらお。
一番は昔の箱根。2番は今の箱根。
今といってもかなり昔のことです。

この歌詞に滝廉太郎は素晴らしいメロディーをつけています。
歌詞とリズムと音がぴったり!

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