【音楽コラム】 にほんの歌より「春の小川」

「春の小川」文部省唱歌

大正元年十二月 尋常小学唱歌 現在の歌詞は昭和17年3月に 初等科音楽に収録の際、修正される。
その後昭和22年にも一部修正される。

作詞 高野辰之 作曲 岡野貞一とされている。

「春の小川」の小川どこでしょうか?


「春の小川」に出てくる小川とはどこでしょうか?
作詞したと言われている高野辰之は現在の渋谷区代々木に住んでいたそう。当時は今と違って田園地帯で、宇多川の支流の一つである河骨川と呼ばれる小川があり、それを謳ったのではないかと言われている。
現在ではこの川は暗渠(あんきょ)となっているそうです。(暗渠とは覆いをしたり地下に設けたりして、外から見えないようになっている水路のことを言う)

最初に書かれた歌詞は以下の通りです(著作権が無くなっているので載せます)

一、春の小川はさらさら流る

岸のすみれやれんげの花に

匂いめでたく 色うつくしく

咲けよ咲けよと、ささやく如く

、春の小川はさらさら流る

蝦(えび)やめだかや 小鮒の群に

今日も一日ひなたに出でて

遊べ遊べと ささやく如く

三、春の小川はさらさら流る

歌の上手よ いとしき子ども

声をそろえて小川の歌を

歌え歌えと ささやく如く

 (私の講座ではこの3番の歌詞が大変好評です。現在は歌われていませんからね。講座で使っているのばら社の「唱歌」の楽譜集にはこの歌詞も載っています)

 その後昭和17年にこのように変わりました。

一、春の小川は、さらさら行くよ。

岸のすみれや、れんげの花に、

すがたやさしく、色うつくしく

咲いているねと、ささやきながら。

二、春の小川は、さらさら行くよ。

えびやめだかや、小鮒の群れに、

今日も一日ひなたでおよぎ、

遊べ遊べと、ささやきながら

そしてその後昭和22年にはこのように変化しました。

1番の 咲いているねとささやきながら →咲けよ咲けよと、ささやきながら・・・とかわりました。

どの歌詞で習ったかおぼえていますか?幼かったあの頃へまるで戻ったような気持ちになりますね。唱歌や童謡を歌うと。
日本の歌の素晴らしさに心が癒されますね。

心が不安なときこそ「歌の力」を借りましょう。小さな声で歌う、歌詞でなくてもハミングなどで歌うだけでもストレスが軽減されるそうです。ぜひおためしくださいね。
みます。

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