【音楽コラム】音楽の聴き方の変化とこれから

私は今真剣に片付けをしていて、自分の持ち物を減らす作業をしている。
CDなどは二つに分けた。
たとえば
1、サブスクで簡単に聴けるものと同じものは手放す。
  現在、Applemusicでかなりのものが聴けるようになっていて、私はその膨大な数の音楽の中から
ジャンルを問わず好きな曲を探し、ダウンロードして自分の骨伝導のヘッドフォンやBluetoothのワイヤレススピーカー(かなりの音量出てしかもどこにでも持ち運べるので部屋に備え付きの機器がいらない)で聴く。仕事先にも持っていく。
また、車でも同じようにBluetoothで聴けるようにしているのでiPadやiPhoneがあれば好きな音楽が好きなだけ聴ける
2、サブスクにないもの
このCDでないと聴けないもので自分にとって大事なもの
これはクラシックが多い。なぜならば「ショパンのバラード1番」という一つの曲があるとすると、演奏はピアニストによって違うので、それぞれの演奏を聴きたい。オケによっても指揮者によっても演奏が違うので、聴き比べたいからだ。

CDは今は買いやすいお値段になっているが、昔は高価だった。出始めの頃のCDは3,800円ぐらいした。しかし、レコードやラジオ、カセットテープの音に慣れていた耳にCDの音は衝撃だった。
すぐそこで演奏しているように聴こえた。雑音がなく非常にクリアであった。
人々は急速な勢いでレコードとレコードプレーヤーを手放していった。

しかし、それから30数年経って、今はCDのケースがずらりとならんでいる部屋の隅っこを見ると「もう聴かなくなったものが並んでいる、しかも大量に・・・・」と思うのがちょっと重たく感じる。
でも、わたしの母親などは昭和の物のない時代を知っているので「せっかく買ったもの。もったいない」と捨てることに罪悪感を感じるらしい。
わたしも「好きなものをたくさん買う」ことに喜びをおぼえていた時期も長かった。しかし、この先使わないままこのまま置いてあってもいつかは片付けないといけないと、重い腰を上げている(まだ途中なので)

それから、YouTubeなども音楽を楽しむ生活にとっては嬉しいもので、その陰ではやはりCDなどの存在が陰に追いやられたようだ。

YouTubeでは検索によって好きな曲を様々なかたちで聴くことができる。最初はみんなそれで使い始めていたと思う。今はもっと進化して、同じ曲でも演奏者によっての違いの聴き比べもできるし、何よりも「映像付き」で音楽を観て聴くことが昔との違いである。

そこには問題点もある。「無料でなんでも観られる。聴くことができる」ことによって起こる弊害だ。
自宅において(スマホですとどこでも)自由に無料でなんでも観られる、聴ける、とそこで完結してしまって、肝心の「音楽を作る」側の人、「演奏する」人たちにお金が届かない。
どんどんCDを買う人はいなくなった。
サブスクのおかげで新譜もすぐ聴ける。特別な課金が必要なアーチストもいるけれど、いまはどんどんサブスク解禁になっている。
聴き方も、プレイリストも自由。
たとえば、ユーミンのあのアルバムの一曲と、このアルバムの一曲を一つの自分の作った「プレイリスト」に入れて、順番に聴くことについての作業はほんの数分でできてしまう。作り替えも簡単。もう聴かないと思えば削除も一瞬。
なんてことだ・・・・うれしいけど悲しい。

そして、私はCDを分けて、必要ないものは処分。これには方法がいくつかある。
1、売る
2、人にさしあげる
3、捨てる

そして、その1番の「売る」についても方法はいくつかある。
1、メルカリ、ヤフオクで売る
2、ブックオフなどの店舗で買取サービスを利用する
3、アマゾンで出品(これは中古を売ることができるサービスです)

そのスピードについては、2のブックオフなどの店舗に持っていくのが1番早い。しかし、買取価格は特別なものを除いては今はとても安価なので、「捨てるよりは少しでもお金になれば」という気持ちで行かないと「買うときは数千円したのになあ・・・」と思うと情けなくなるので割り切って!

メルカリについては物によってはスピードある取引ができる。今はメルカリなどで売るための梱包についての資材は100円ショップなどにたくさん売られているし、中央郵便局などにはそのためのコーナーがある。なんて便利!コンビニでもそれ用の宅配サービス対応があるようだ。
住所なども相手にわからないようにすることができるようで、わたしの家族は利用したことがある様子(売り手側として)

ヤフオク、アマゾンも時間があれば売れるまで待って対応すると案外いい値段になることもあるかもしれないが、落札や注文があったときにさっと動けないと評価が悪くなる=それがネット上に書かれてしまうので注意が必要。なにしろ「迅速さ」が求められるので時間に余裕のある人、あるいは本気でそれをやる場合でないと難しいかもしれない。

ということで、わたしは処分することにしたが
「でもまだ残しておきたい」ものもケースを処分して、非常にコンパクトな状態にしておさめたらスペースは少ししかとらないかたちになった。CDだけに「コンパクト」で❤️CDは「コンパクトディスク」が省略されたもので、きっとあのLPレコードの大きさに対してつけられたのでしょうね。

レコードはまだまだきちんと聴きたいので処分は考えてないです。むしろ趣味なのでこれから買うことも多いかもしれません。古いレコードをくださる方も多いですが、まだまだウェルカムです(身軽な生活を目指しているのにねえ・・・)
そしてやっぱり大好きなCDは手放しません。

片付けができない私ですが、やっと真剣に向かうように。
これはコロナ禍で少し時間ができたからできることで、悪いことばかりではないと思っています。


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