合唱の思い出で一番心に残っているのは、高校の時のことです。音楽科に入学。そこでは毎年の定期演奏会で1年から3年までの全員の合唱を披露します。
私たちの担任の先生が指導と指揮をしてくれることになっていたのだと思いますが、なんと先生は5月に事情があって辞めてしまわれて、代わりの先生が来られたのです。1年の5月に担任が変わる・・・・こりゃ大変。
先生がお辞めになるにあたっては色々なことがあって・・・・・でも、先生、たった一ヶ月ではありましたが先生に教えていただいたことや学校を去るときに私たちに文章を残してくれていて、それをいまだにおぼえています。音楽の勉強のこと、音楽をどのように勉強したら良いか、どんなことに興味を持ったらいいか、などをノートに書いて先生は辞められました。
その後代わりに担任になった先生から引き続き合唱と楽典を教えていただきました。
そして迎えた定期演奏会。
高田三郎作曲の「水のいのち」今でも細部までおぼえている曲ですが、この曲を歌い終わった時の感動と涙は忘れることはできません。
また、その後音大でこの作曲者である高田三郎先生の授業を受けることができてとても嬉しかったです。いろんなところで申し上げていますが、先生の授業は恐ろしかった。
厳しい先生でした。でも後ろの方に座り、出席簿が回ってきて、授業後に先生に返しに行き、先生に先生の作品がとても好きなことを伝えられて、先生も「ありがとう」と笑顔でおっしゃってくださったのがやっぱり思い出として心に残っています。
今、合唱はきっと日本の合唱が始まって以来の窮地。
ある高校では合唱部にとうとう一人の入部希望者も現れなかった、と先生が書いていらしたのですが、今はひょっとしたら難しいかもしれない。
でも、地元の城東高校の合唱部には多くの新入団員が入られたようで、やはりそれなりの結果を出しているところはこの状況でも強い。そう感じています。
私は仕事でも合唱をするけれど、自分もまた合唱団へ入りたいと思っています。
そして、難しい曲を勉強したい。ハモる楽しさを諦めない。