困ったなあ、と思います。物を増やすのを控え、減らすように努力しているというのに、音楽の関係の本が増えてしまっているからです。
たとえ図書館で借りて来たとしてもそれがどうしても欲しくなって買ってしまうからです。
一時の気の迷いではなく、読めば読むほど「これは手元に置いておきたい」と強く思ってしまうからです。
また、処分するのがとても難しいのは「楽譜」です。
私たちはたとえば一曲必要でも、その一曲が単品であるわけではなく、何かの楽譜一冊の中にその必要とする楽譜があるわけで、それを購入すると荷物が増えるからです。
それじゃあそろそろ全部デジタルでいいのでは?と思うでしょう。もちろんデジタルでの譜面を(iPadなどで譜面を見る)使うことも流石に最近ではあります。
しかし、最初の、新しく譜を読む場合は書き込みもするしやっぱり紙じゃないと難しいです。
弾きこんで大体のことがわかった場合はデジタルが今度はとても便利になりますね。
本番で譜を見ることが必要な場合「もしも」のことを考えてしまうのがデジタルです。
もしも充電するのを忘れたら?もしも壊れたら?と考えたらどうしても紙のほうが安心です。
それから、暗譜する場合は本番で譜面を持っていませんからあまり関係ないですね。
また、YouTubeにアップしたいくつかの動画のように、おぼえてしまってなおかつその場で即興でアレンジしている場合は問題ないですが、これは歌詞を見ると余計に弾きやすいのです。
歌詞はiPadなどで見るといいかな。めくるのも問題なしです。デジタルの場合、楽譜で長いものだと今は次のページに行くのにタッチする場合と最近ではペダルでできるものも出ているそうです。
楽譜を持ってステージに出て、譜めくりが必要な場合、最近は自分ですることが多いのですがこれもまた工夫が必要で、
1、めくるタイミングは前後を覚えておいて少し早めか遅めに左手が空くところでめくる。
2、あるいはある程度は音を犠牲にする。一瞬音を抜いてしまう。
3、コピーしてめくりやすいように工夫、横に長く貼るなど。4、譜めくりの人を頼む。
4、の譜めくりは数曲ぐらいならその場にいる関係者に当日頼む場合もありますが、前もってお願いしておくこともあります。若い頃、多くの曲を伴奏する必要があったときは専属の譜めくりの人がついてくださってリハーサルから付き合ってくださいました。
合唱団からきちんと謝礼が払われていました。そうそう、そのころは今よりずっとそういうことに対するギャランティがしっかりしていました。
しかし譜めくりの人が隣に座ってくださることにはこういった失敗もあります。
学生の時にかなり難しい曲を伴奏することになってドキドキでしたが、本番で隣に人がいることでとても弾きにくくなりました。終わった後「残念でしたね」と言われてガックリしました・・・・隣に座る人も選ばないと行けません。
神経質だった(今はなんでも平気)私は隣に座って譜めくりしてくれるのがその人だと弾きにくかったのです・・・・
話がかなりそれましたがデジタルと紙の両方の良いところを考えながら楽譜や本と向き合っていく感じを続けていきます。