楽譜には五本の線と、音符などがありますが、それだけではないです。
ここは強く弾いてほしいとか、ここはやわらかく歌ってほしいなどの音の大きさや速さ、表情のつけかた、それらを記号や言葉(楽語)で作曲家が示しています。
「のだめカンタービレ」という漫画が原作のテレビドラマ、映画が注目されました。もちろん漫画も多くの方が読まれたことでしょう。
あの作品はきっと今までクラシック音楽を「堅苦しい」とか「難しい」と思われていた方でも楽しめて、ちょっとクラシックコンサートに行ってみようかな?と思わせるような作品です。
また、クラシック音楽がお好きだったり、音楽の勉強をされている方はきっと「ジーン」とくる場面が多かったのではないでしょうか?私もその一人です。どうしてこんなに気持ちがわかるの?と思いながらページをめくったものです。
さて、その「カンタービレ」という言葉はとても大切な言葉です。
この言葉の綴りは「cantabile」ですが、「歌うように」という意味で歌の楽譜にも、楽器の楽譜にも書かれています。
演奏する上で、とても大切な言葉だと思います。楽器の演奏も「歌うように」行う。やっはり「歌心」が必要です。
もうひとつ、同じではないけど演奏する時に重要な言葉のひとつにespressivo(エスプレッシーヴォ)というのがあります。意味は「表情豊かに」です。
旋律の歌わせ方はよく聴くとそれぞれの出す音も弾く人によって違います。
他にもたくさんの用語がありますが
たとえば più mosso(今までより速く)
meno mosso(今までより遅く)
このpiùとmenoは反対の意味を持ちます。前者は「もっと」後者は「~より少なく」
速さに関するものではこういうものがあります(ほんの一部ですが….)
tempo rubato (テンポを自由に加減して)
tempo giusto (正確な速さで)
a tempo (もとの速さで)
こんなのもありますよ
mezza voce (半分の声で 音量を抑えて)
sotto voce (やわらげた声で 音量を抑えて)
私の屋号はsotto voce 「ソットヴォーチェ」と読みます。
「やわらげた声で」、とか「音量を抑えて」という意味ですが
「そっとささやくような声で」やさしく、やわらかく、しかしながら音楽に対しては妥協を許さずさらなる追求を!