なかなか眠れない。疲れが取れない。なんてこともあったのですが昨日は手元にあったヨガの本を読んでみて、まずは呼吸法をと思ってあぐらをかいて書かれている通りに呼吸を整えると、はらりと葉が落ちるように何かわからないけどふんわりとした気分になってすぐに眠たくなりました。
1日の労働量が多かったので体の疲れを感じていたのでその後ゆっくりと体をケアしたかったのですが、それもする間もなく眠くなって・・・・・
一つはスマホを一階に置いて上がったことも大きいのかもしれない。
もう一つは寝室を片付け、掃除機をかけてきれいにしたからかも。
でも、何か呼吸がよかった気がするのですよね。目を瞑ってゆっくりと呼吸するのが。
何年か前にある方を介して一人の青年と出会いました。パソコンで音楽を作っている方で、すでに作品はあるけれど、専門的に勉強したことがないので1から楽典や和声などを勉強したい、とのことで
数年間レッスンに通いました。家から遠くないのですが、児島湖が見え、橋を渡っていくと少し気分が違う。淡水湖ではありますが、それを見るとプチ旅行な気分になれるのです。
当時私は家族を失ったばかりで、仕事もあまり多くはなく、それでもなんとかしないといけない、と
必死で働いたり、練習や営業を重ねているときで、心もあまり落ち着いていなかったです。どうなるのだろう?という不安やしっかりしないと、という不安な気持ちが大きくて。
それで、この方のお家に行って、非常に美しく整えられたお部屋で大きなデスクトップのPCやスピーカー、そして私が弾くためにそばに電子ピアノをセットしていただいて
一緒にクラシックの名曲を分析しながら、実際に音を鳴らして
丁寧にレッスンを重ねて行きました。
それは私にとって至福の時間で「この和音はこのようにバラバラにして弾くとこうなって・・・・この進行って素晴らしい響きの連続で・・・・」という私のオタク的な音楽の話を本当に真剣に聞いてくれて、一緒に過去の作曲家のそれぞれの作品の好きなところ、素晴らしいところを追求する時間でした。
いつもそのお部屋から見える外の様子も好きだったし、お母様との会話も好きでした。
2時間のレッスンを終えてまた橋を渡って帰る時に窓を開けて、外の風を感じながらとてもクリアになった頭で爽快に帰るのが好きだった。
ここ数年は伺うことができなかったのですが、Twitterなどで動向がわかるので、ああ、頑張っていらっしゃるのね、と思っていたので身近に感じていたし、パソコンが壊れて、次はLogic Proを入れようかな?と思った時に真っ先に彼の顔が浮かんだものでした。
作曲もですが、ここ近年は映像作品も作っておられて、大きな絵画も。
指先とその頭脳と、ハートを持って真摯に作品作りをされた彼の人生。
お母様からのお葉書で知った彼の他界。寂しくて辛いけど、まだ泣くことすらできません。