【音楽コラム】「夏は来ぬ」歌詞の意味 日本の四季の移ろいを感じて

『夏は来ぬ』

この曲は、佐々木信綱作詞、小山作之助作曲の日本の唱歌。
1896年に『新編教育唱歌集(第五集)』にて発表された。

五月雨(さみだれ) 五月闇(さつきやみ) などの季節のことばも出て来ますが
「これってなんだろう?どう読むの?」と思う言葉は「おうち」という言葉です。

         「楝」と書きます。

この曲の4番の歌詞に「楝(おうち)ちる 川べの宿の……..」というところが。
この字はこの曲ではじめて見た方も多いのではないでしょうか?書くのも難しいです。
まず書き順がわからないですね。
散るということですから、きっとお花だろうと思い、数年前に調べてみました。
ちょうど童謡や唱歌のクラスを受け持つことになり、わからないことがいっぱいあり、図書館などで本をたくさん借りてきて。

この「おうち」は「せんだん」という植物のことで、これまた漢字が難しいのです。
「栴檀」
ちょっと小さい字が見えにくくなっている私にはやはり難しい字です。
西日本を含むアジア各地の熱帯、亜熱帯域に自生する落葉高木で、「おうち」の他に「アミノキ」という別名もあるそうです。

5~6月にうすむらさきの花をつけるということで川辺に探しに行ってきました。
我が家から少し南に行くと、大きな川があるのです。
ここにはいろいろな植物がうっそうと茂っており、とりあえずなんでもありそうな雰囲気(笑)
車を降りる必要ない位すぐにたくさんのせんだんの木が見つかりました。
特に少し道に出たようなところに生えている一本は幹も太く、背も高く、無数の花をつけていました。これって、見た事があるけど、特に「何の花かな~?」と思ったことはなかったです。

歌詞

(この歌は著作権が消滅しているので歌詞を載せます)

  1. 卯の花の 匂う垣根に
    時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
    忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
  2. 五月雨(さみだれ)の そそぐ山田に
    早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
    玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ
  3. 橘(たちばな)の 薫るのきばの
    窓近く 蛍飛びかい
    おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ
  4. 楝(おうち)ちる 川べの宿の
    門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
    夕月すずしき 夏は来ぬ
  5. 五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
    水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
    早苗植えわたす 夏は来ぬ

日本の歌の素晴らしさ、季節の移ろいの表現を味わって

「これはなんだろう?」とか「この歌詞の意味は何だろう?」とか「どんなところなんだろう?」など歌詞に注目してみると勉強になります。

便利になりすぎた私たちの生活。季節感や季節の移ろいを感じることが希薄になりつつあります。

日本には季節ごとにいろんな歌があります。日本の歌は本当に素晴らしい。歌い継ぎたい日本の歌。大事にしていきたいですね。

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