【作曲家】三宅純さん『リオ五輪』2016閉会式[君が代]の美

今年のオリンピックはどうなるのかわかりませんが、前回のオリンピック(2016年)の閉会式の様子を覚えていらっしゃいますか?

リオでの閉会式での「君が代」のアレンジを聴いた時の衝撃は忘れられません。
人の声だけで、そして重なる声。
発声はどちらかというと喉をキュッと閉めたような地声の発声で、ルーマニアなどの合唱を聴きに行った時にも聴いた声です。
そして、笙(しょう)のような音の重ね方で「東京」を非常に強く印象づけた作品となりました。

このアレンジをされた方が「三宅純」さん。
2017年の1月29日のテレビ番組「情熱大陸」で彼の音楽制作や日常のルーティンなどを見て、心が踊ったのです。
もちろん音楽もよく聴いていて、特に有名なのは この曲。

違うアレンジはこちら⇩14秒のあたりからピアノを弾いている方が三宅純さん。 

最近の映画音楽なども担当しておられ、パリ在住で世界中で高い評価を受けています。


彼の生活の様子はその「情熱大陸」を見るととてもストイック。
規則正しい過ごし方だからこそ日々異なる自分を意識していけることを大事に。
作曲はパソコンで音を肉付けしていく手法。

夕食後は真夜中に歩く。
この散歩で「放電」して、そして曲が浮かぶ時間でメロディーが降りてきたらその場で録音するように心がけている。
家に帰ってからパソコンに向かって、それか五線紙や楽器に向かうと閃いた旋律やイメージというのは消えてしまうことはしばしばありますから。

それでこのコロナ禍、この深夜のお散歩はどうされているのかな?と思ってふとTwitterでそのことについて書きましたらなんとご本人からお返事いただいて!驚きです。
私のそのつぶやきは「過去の大事なことを書いたノート。三宅純さんの情熱大陸を見た時のことをノートに書いていて読み返している。今は夜中の散歩はどうされているのかな」なのですが、それに対して続行中であることともう少し近況をお知らせいただき、すごく嬉しかったです。

何気なくつぶやいたことをご本人からお答えいただくことなどは実は時々あって(特にミュージシャンの方々から)、昔はこんなことはなかったことですね。
ディジタル時代の良さでしょう。
そういう良い面を大事にしながら今日もデジタルの波の上で泳ぎながら小さな楽しみやひらめきを大事に、またリアルでの心の交流も大事にしながらこの波を乗り切りたいです。

今回の東京オリンピックでは直前に作曲家が辞退、と言うようなことになりましたが
それについての騒動。見ていて少ししんどいです。

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