あ、今日は十数年前に亡くなったオットの誕生日だ。とさっき気がついた。
ずっと忘れていたかもしれない。ずっと忙しかったから。
彼にも誕生日はあって、結婚前はセーターを(編まない、編めないので既製品)プレゼントして、
食事に行ったような気がする・・・しかし、記憶がどんどん遠くへいっちゃう。

オットは急に亡くなったので気の毒だった。
今の私の年齢よりずっと若かったし。

結婚して「むむむ・・・」って思うところもあったけど
今はいいことしか思い出さない。

一番いいな、と思ったことは
「待つこと」が苦にならないことを教えてくれたこと。
気が荒くとても短気な私をのんびりと待てる人にしてくれたのは彼と娘たち。感謝している。

それはたとえば飲食店の前に並ぶことになったときに
私は「それなら混んでないところに行こう。待つのはいや」という気質だったのだが彼は「一緒に待つと飽きないよ。話していようよ」と言って
長く待つことを可能にしてくれた。

交差点でなかなか右折できなかったり、大きな道に出られない時に
いらいらする私に
「ずっと永遠にここで待つってことはないから。そんなことにはなってないだろう。いつか必ず進めるんだから焦るな」という。

その都度「まあ、そうなんだけどーー」と言いながらもなかなか言うことを聞かない私でしたが、待ってみると全然平気なことに気がつくようになり、
少しづつイライラは減っていきました。

それは子育てにおいてもそうで、子供たちから多くのことを学んだと思う。
あのまま年齢を重ねていたらきっとだめだった。10代、20代、30代の自分については本当に恥ずかしく思うし、どうしてあんなことしたのか?とかどうしてあんなことを言ったのか?という思い出が多い。

今は待つ。じっくり待つ。

待つことは結構楽しい。いろいろ考えたり思い出したりしながら過ごせる。

オットへ
Happy birthday!🎉 

さて、仏壇へお線香を・・・・まだ今日何もしてなくて😁

San Franciscoにて

この記事を書いた人

吉井 江里

岡山市で活動している吉井江里です♪合唱指揮、ピアノを弾きながらの歌の講座や合唱指導、講演やライブ等の活動中。2015年3月18日完成の映画「見えないから見えたもの」(盲目の教師、竹内昌彦先生の映画)挿入歌「点字のラブレター」や「ワルツ」を作曲。