過去のノートよりもう一度自分が必要な情報だと思ったことを文章にしています。この内容はメルマガで配信したものを編集しています。

記憶の強化の仕組みについて日本大学医学部教授の内山真氏の発表についてのメモが興味深いので今日はそれをお伝えします。

ピアノなどうまく弾けないところを集中的に練習してみる。
その日のうちにできるようになることもあればそれが叶わない日もあるが、次の日になるとその弾けなかったところがスムーズに弾けるようになっている。
それから感じるのは「一生懸命練習するけれどすればするほどなんだかできなくなってしまう」ようなこともあること。行き詰まるような・・・・そんな時はその辺りで切り上げた方が良い気がする。
それは自分のことだけではなく、ピアノのレッスンの仕事をしていた時に思いました。

楽器の練習だけではなく、スポーツなどでもこう言うことはあることだそうで、私もこれについてはピアノで難しい部分の練習での経験があります。
いつの間にか技術が向上しているのですがそれはどうやら睡眠と深い関係があるのでは?ということを考えて実験した研究者がいるそうです。

1、課題をしっかりと練習した後に夜はしっかり睡眠をとる
→そうすると次の日に著しく効果があらわれる。
2、練習したけれど夜眠らないで次の日の朝にその技能の向上について確かめてみる
→あまり練習の効果は出ていない。

うーーん。なんという脳の不思議。と言うことは一夜漬けで寝ないで勉強していったテストはひょっとしたら能力が発揮できてないのかも・・・・そんな寝ないで受けたことはないですが。(寝ないで遊んでレッスンに行った昔を思い出します笑)

そしてこの実験には先があって
3、朝に練習して日中に眠ってみる
→そして起きて夜になって確認するとやっぱり技術が向上している。
4、朝練習してそのまま起きていて、それから確かめる
→やはり技術は上がっていない。
5、練習をしないで「ただ眠っただけ」
→変化なし。

要するに「練習をしてから睡眠をとると効果が現れる」ということがはっきりした実験だったということです。

だから「練習をしないでただ眠っていたのではこの仕組みは働かない」とのことですから、練習でも勉強でもいいので少しやってみて、夜はしっかり寝て、それで技能向上を目指すといいのかもしれません。
ほんのすこしでもいいですが昨日より今日が後退しないように(全てのことにおいて)やってみたいものです。
寝ることはいいこと、と思いますが、なかなかまとまって長く眠れてないのがつらいところです。

この記事を書いた人

吉井 江里

岡山市で活動している吉井江里です♪合唱指揮、ピアノを弾きながらの歌の講座や合唱指導、講演やライブ等の活動中。2015年3月18日完成の映画「見えないから見えたもの」(盲目の教師、竹内昌彦先生の映画)挿入歌「点字のラブレター」や「ワルツ」を作曲。